Genki通信(加須げんきプラザの活動報告)

カテゴリ:主催事業

「どきどきちびっ子ピザづくり体験」を開催しました。

 去る1月22日(土)に、未就学児および小学生の県民とその保護者の方を対象とした主催事業「どきどきちびっ子ピザづくり体験」を、事前の検温、手指消毒等、感染対策を徹底した上で開催しました。

 当日は、7家族17名の方に御参加いただきました。粉から生地を作りあげるという日常生活ではあまり経験することのないと思われる活動を通して、普段目にしたり食べたりしているピザ生地がどのような工程を経てできあがるのか知っていただけたのではないでしょうか。

 水と小麦粉の適切な配分であったり、チップ状になった小麦粉をボウルの中で一つにまとめるのに必要な力加減であったり、単純に見えてもコツを掴むまではなかなか難しい作業の連続でしたが、どの御家族も親子で協力しあって生地を作り上げることができました。

 ベースとなる生地ができたら、今度はその上に様々な具材をトッピングしていきます。今回はピザソースとチーズのほかに、ウィンナー、コーン、そして親御さん向けにピーマンと玉ねぎを用意しました。

 

 トッピング終了後は当プラザ名物ドラム缶窯を使った、職員による焼き上げ作業です。上下2箇所に薪を焚べ、点火すると中庭に並べた2つのドラム缶が大型の高温オーブンに早変わり。強い火力でダイナミックに一気に焼き上げていきます。どの御家族も自分たちだけのオリジナルのピザが窯から取り出されたときには、とても満足そうな表情を浮かべていらっしゃったのが印象的でした。

 ピザは焼き上がり次第、熱々の内に食べていただきました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、家族ごとに時間をずらし、黙食で食べていただきましたが、どの参加者も自分のピザを美味しく召し上がっていただくことができました。御協力ありがとうございました。

 

 御参加くださった方からいただいた御意見を抜粋、転載させていただきます。

・家ではなかなか作ることができないので、子どもと一緒に体験することができて良かったです。ピザもとてもおいしかったです。ありがとうございました。(保護者)

・たのしかったのでまたいきたいです。おいしかったです。(子供)

 

 加須げんきプラザでは、このような親子でのピザづくり体験以外にも、この先、様々な体験活動を提供させていただく予定です。目標を定めて粘り強く最後までやり通す力や、共感性や思いやりの心を持って他者に接し、お互いが快適にやり取りできるよう努める力。あるいは、物事や出来事を鵜呑みにせず一旦自分の中で咀嚼をして、クリティカルに見た上で自身の意見を持ち発信する力など、テストや検査で測定しにくい、こういった能力は体験活動や地域の行事、遊び、趣味への打ち込みなどを通して育むことができるとされています。

 新型コロナウイルスの感染拡大や、未曽有の大災害の頻発、人工知能の発達とそれに伴う個人に要求される要素の変化など、私たちを取り巻く環境は日々移り変わっています。これからの世の中をしなやかに生きていくにはどうしたら良いのか、そのヒントは様々なアクティビティを経験していく中で見つけることができるのかもしれません。

「はじめての手打ちうどん体験」を開催しました。

 1月29日(土)に「はじめての手打ちうどん体験」を2年ぶりに開催(昨年度は緊急事
態宣言の影響を受けて中止)しました。今年度は「まん延防止等重点措置」の期間中でした
が、徹底した感染症対策を講じた上で開催することといたしました。会場は2つに分かれま
したが、参加者の皆様もマスク着用、手指のこまめな消毒や黙食等に御協力いただきまして
ありがとうございました。

 さて、この講座は、うどん作りの基本的な技術を学ぶということもありますが、うどん作
りを通じて作る楽しさを味わいながら、興味や関心、意欲、想像力、判断力、失敗から学ぶ
力など、難しい言葉で言え「非認知能力」を高めることを目的としています。このような能
力は人生を豊かにする上でとても大切な能力であると言われています。
 また、今回の講座は小学生以上を対象としていますが、「親子陶芸教室」に続いて、障害
のある子供と障害のない子供が共に学ぶ「インクルーシブ教育」の理念のもとに開催しまし
た。参加者は6家族18人でしたが、特別支援学校高等部の生徒さん1名とその御家族も参
加されました。まわりに迷惑をかけるのではないかという思いもあり、子供も親も気兼ねな
く参加できる体験活動が少ないということで、とても感謝されました。 

 加須げんきプラザでは、今後もこうした「インクルーシブ教育」の理念に基づいた講座を
積極的に行っていき、障害の有無に関わらず皆様の「非認知能力」の向上に努めていきたい
と考えておりますので、御理解、御協力をいただきますとともに、皆様の積極的な御参加を
心よりお待ちしております。

 またまた前振りが長くなってすみませんでした。
当日は、職員が講師を務めましたが、「分かりやすく」をモットーに進めたということで
した。参加者全員が同じペースで進めることができ、うなずきながら取り組んでいました。  
 大人の皆さんはうどんのこね方やのばし方が力強く、小学生の皆さんや小さいお子様は
体全体を使って、一生懸命うどんづくりに取り組む姿が印象的でした。また、うどんを足で
踏む場面では、なぜか子供たちは楽しそうでした。 
 専用の包丁を使ってうどんを3mm幅にそろえて切ると言われても、お子様には少し難
しかったようです。いや大人でも難しかったかもしれません。

 

 そしていよいよお待ちかねの試食タイム。つけ汁は野菜たっぷりで、職員が作りました。
黙食でしたが、皆さんのお顔はとても満足していた様子でした。うどんの味もさることなが
ら、職員の作ったつけ汁が大好評でした。家でもうどんを打ってみたいと感じた方がいれば、
興味や関心を持てた証です。私たち職員もうれしいです。
 
  最後に、抜粋ですが参加者の声を掲載します。
「こねるのが大変でしたが、とても楽しかったし、美味しかった。」
「孫と一緒に粉からつくる手打ちうどんづくり体験をずっとやりたかった。」
「障害のある子が参加できる体験活動は少ないので、これからも続けてほしい。」
「講師の職員が丁寧に教えてくれたので、作り方がよく分かった。」

「親子陶芸教室」を開催しました。

 令和3年11月28日、12月5日、12日、26日(すべて日曜日)の4回連続講座で、親子陶芸教室を開催しました。この講座は、親子で陶芸によるものづくりを体験し、創造する楽しさを味わいながら、特に子供たちの興味や関心、意欲、想像力、判断力、思いやり、あるいは失敗から学ぶ力などを高めることを目的としています。決して点数では測れない、数値化できないこのような能力は、子供たちが人生を豊かにする上でとても大切な能力であるといわれています。

 また、今回の講座は共生社会の実現に向けて、障害のある子供と障害のない子供が共に学ぶ「インクルーシブ教育」の理念のもとに開催しています。今回、8家族19名の参加者のうち、特別支援学校に通うお子様がいらっしゃる2組の御家族が参加され、楽しまれました。加須げんきプラザでは、今後もこうした「インクルーシブ教育」の理念に基づいた講座を積極的に行っていきたいと考えておりますので、御理解、御協力をいただきますとともに、皆様の積極的な御参加を心よりお待ちしております。

 さて、前振りが長くなりましたが、当日は、加須げんきプラザで用意した本物の土器(縄文土器や弥生土器)を使って、その特徴や陶芸の始まりについて学んでいただきました。そして、講師の指導のもとに、粘土からカップやお皿を作り、表面を削って釉薬をつけ、窯で焼いた後に最後の仕上げをして作品を完成させるという陶芸の流れを体験していただきました。初めて陶芸にチャレンジする参加者も多く、中には失敗したり、戸惑ったりする場面もありましたが、親子で協力し、オリジナル作品作りに挑戦していました。

 最終日、苦労して作った自分の作品が焼き上がる日です。世界に一つしかな自分だけのオリジナル作品を見て、参加者の皆様は感動していた様子でした。

        

↑焼き上がった参加者の作品です。釉薬の種類によって、緑、青、茶色などの色が出せます。釉薬の中には鉱物性の粉が含まれていて、焼く(=加熱する)ことでいろいろな色が出せます。

 最後に、抜粋ですが、参加者の声を掲載します。

 1回限りではなく、4回というのがちょうどよかった。絵付けだけではなく工程として学べたのがよかった。次回までに、どんな形にするかやどんな色にするかなど、子供と話し合う共通の話題ができたのがよかった。そして何より、それらが形として持ち帰れるのがうれしい。(保護者)

 コップの作り方や色のつけ方など、知らなかったことが知れてよかった。初めてやったから失敗してしまったのもあったけど、色をつけるのがだんだんうまくなっていったのでうれしかった。(子供)

 

 自分で釉薬を選び、作品に着色するまでの一連の工程を学べるのが、加須げんきプラザの陶芸教室の特色です。令和4年度も親子陶芸教室を行う予定です。興味のある方の御参加をお待ちしております。

主催事業「星空散歩①」を行いました。

 令和3年12月18日(土)に花咲徳栄高校の天文部の皆さんの御協力のもと、加須げんきプラザ主催事業「星空散歩①」を開催いたしました。当日は雲一つない夜空でしたが、12月らしく非常に寒い夜となりました。

 最初に天文部の生徒の皆さんの指導で、「星座早見盤」を制作しました。高校に設置されている「プラネタリウム」では、天文部顧問の先生から冬の星空を分かりやすく解説していただきました。高校の天文台に設置された最新大型天体望遠鏡を使用しての天体観測では、土星の環や木星、アルビレオという二重星を観察することができました。参加者は皆興奮した様子で、普段見られない星の姿をはっきり見られたことに大変感動していました。

親子で協力して星座早見盤を作成中!プラネタリウムで星空について学びました。

 その後、高校の屋上で天体望遠鏡を使用しての天体観測を行いました。大変盛りだくさんの内容となりましたが、寒い中、花咲徳栄高校天文部の顧問の先生と生徒の皆さん、御協力ありがとうございました。

屋上で星空観測中!

 参加された皆様も大変喜び、何かを感じ取ってくれたようです。また、高校生の交流は子供たちにとっても刺激になったのではないでしょうか。

 抜粋ですが、参加者の声を掲載します。

 

【参加者の声】(一部抜粋)

 ・いろいろな星について、覚えられたことがうれしかった。(小学生)

 ・高校のお姉さんやお兄さんに、星座早見盤の作成や星のことについて、教えてもらえました。とても、わかりやすく、すごいなあと感じました。(小学生)

 ・山の方に泊まりに行くことがあったら、今日制作した星座早見盤を持っていき、星座を探してみたいです。(保護者)

 ・花咲徳栄高校の生徒さん方がしっかりサポートしてくださり、ありがたかったです。寒い中、みなさん、ありがとうございました。(保護者)

 

【お知らせ】

 令和4年2月5日(土)に予定されていた「星空散歩②」は事業運営上、開催が困難となったため中止とさせていただきます。引き続き、令和4年度にも星空散歩を実施する予定ですので、御応募をお待ちしております。 

 

主催事業「食とあそびで異文化交流①」を行いました。

 12月12日(日)に、加須げんきプラザにて「食とあそびで異文化交流」を行いました。この事業は、子供たちが外国語を母国語とする講師の方々と一緒に、食べ物づくりやアクティビティなど様々な活動を行い、国際的な視野の拡大を図ることを目的としています。当日は、埼玉県国際交流協会からペルー・マレーシア・モロッコ・ロシアの講師、10家族29人が参加し、粉からつくった加須の手打ちうどんを食べたり、外国の遊びや踊りを体験したりと、様々な活動を行いました。また、日本のおせち料理や箸の使い方を学んだり、縄文・弥生時代の本物の土器に触れたりするなど、日本の伝統や文化についても学習する機会を設けたため、とても充実した事業となりました。

 今年度は、令和4年2月にも同様の内容での開催を予定しております。みなさまからの応募を心よりお待ちしております。

【参加者の声】

・外国文化体験でいろいろなことを知れたし、手打ちうどんは手作りで美味しかったです。また来て、勉強や遊びなどを学びたいです。(小学生)

・世界の遊びを学びました。和文化講座では、箸の使い方などを教わりました。面白かったです。(小学生)

・うどんの先生方と学生さん、皆様親切にしてくださいました。土器に触れたのも珍しくて良かったです。和文化でも改めて知らないことを認識できました。外国文化の先生方が、趣向を凝らしたゲームや国の御紹介、民族衣装など、みなとても美しく、興味深く拝見させていただきました。(保護者)