Genki通信(加須げんきプラザの活動報告)

「親子陶芸教室」を開催しました。

 令和3年11月28日、12月5日、12日、26日(すべて日曜日)の4回連続講座で、親子陶芸教室を開催しました。この講座は、親子で陶芸によるものづくりを体験し、創造する楽しさを味わいながら、特に子供たちの興味や関心、意欲、想像力、判断力、思いやり、あるいは失敗から学ぶ力などを高めることを目的としています。決して点数では測れない、数値化できないこのような能力は、子供たちが人生を豊かにする上でとても大切な能力であるといわれています。

 また、今回の講座は共生社会の実現に向けて、障害のある子供と障害のない子供が共に学ぶ「インクルーシブ教育」の理念のもとに開催しています。今回、8家族19名の参加者のうち、特別支援学校に通うお子様がいらっしゃる2組の御家族が参加され、楽しまれました。加須げんきプラザでは、今後もこうした「インクルーシブ教育」の理念に基づいた講座を積極的に行っていきたいと考えておりますので、御理解、御協力をいただきますとともに、皆様の積極的な御参加を心よりお待ちしております。

 さて、前振りが長くなりましたが、当日は、加須げんきプラザで用意した本物の土器(縄文土器や弥生土器)を使って、その特徴や陶芸の始まりについて学んでいただきました。そして、講師の指導のもとに、粘土からカップやお皿を作り、表面を削って釉薬をつけ、窯で焼いた後に最後の仕上げをして作品を完成させるという陶芸の流れを体験していただきました。初めて陶芸にチャレンジする参加者も多く、中には失敗したり、戸惑ったりする場面もありましたが、親子で協力し、オリジナル作品作りに挑戦していました。

 最終日、苦労して作った自分の作品が焼き上がる日です。世界に一つしかな自分だけのオリジナル作品を見て、参加者の皆様は感動していた様子でした。

        

↑焼き上がった参加者の作品です。釉薬の種類によって、緑、青、茶色などの色が出せます。釉薬の中には鉱物性の粉が含まれていて、焼く(=加熱する)ことでいろいろな色が出せます。

 最後に、抜粋ですが、参加者の声を掲載します。

 1回限りではなく、4回というのがちょうどよかった。絵付けだけではなく工程として学べたのがよかった。次回までに、どんな形にするかやどんな色にするかなど、子供と話し合う共通の話題ができたのがよかった。そして何より、それらが形として持ち帰れるのがうれしい。(保護者)

 コップの作り方や色のつけ方など、知らなかったことが知れてよかった。初めてやったから失敗してしまったのもあったけど、色をつけるのがだんだんうまくなっていったのでうれしかった。(子供)

 

 自分で釉薬を選び、作品に着色するまでの一連の工程を学べるのが、加須げんきプラザの陶芸教室の特色です。令和4年度も親子陶芸教室を行う予定です。興味のある方の御参加をお待ちしております。